Band-in-a-Box Windows 版 バージョン28 マニュアル
第6章 ソングの作成
ソング作成の準備
1. ツールバーの[新規作成] ボタンを押してコードシートを白紙にします。
2. タイトルを付けます。「無題」と表示されている部分をクリックし、入力欄が開いたらタイトルをタイプして[OK] ボタンを押します。
3. キー、テンポ、コーラスを決めます。
コードの入力
コードを入力するには様々な方法があります。PCキーボードで打つのが最も一般的ですが、コンピュータに接続したMIDI機器で和音を弾いたり、コードビルダーで音を確認しながらコードを選んだり、MIDIファイルやオーディオファイルから自動検出することもできます。
方法1 PCキーボードを打ってコードを入力
コードシートでコードを入力したい位置をクリックし、コードをタイプします。[Enter]か[→]キーを押すと、入力が確定します。[Shift]+[Enter]キーを押すと、コード入力時に試聴ができます。
⇒ ⇒
既に入力したコードを試聴するには、コードをクリックし、[Shift]+[Enter]キーを押します。
入力を間違えたら、タイプし直すか[delete]キーを使って削除します。
大文字と小文字を区別する必要はありません。[Shift]キーを押さなくても大丈夫です。
各セルにコードを2つ入力できますので、各小節に最高4つ入力できます。
同じセルにコードを2つ入力するには、間に , (コンマ)を入れます。例えばA9とGを同じセルに入力するには、[a][9][,][g][Enter]を打ちます。
♯(シャープ)を入力するには、[3]キー、♭(フラット)を入力するには[b]キーを押します。
分数コード(オンコード)を入力するには、[/]キーを押します。(例: [c][7][/][e] → C7/E)
コードのエクステンションを入力するには、ショートカットキーを使います。
Maj7(メジャー7th)を入力するには、[j]キーを押します。(例: [C][J] → CMaj7)
m(マイナー)を入力するには、[m]キーを押します。(例: [C][m] → Cm)
m7b5(ハーフディミニッシュ)を入力するには、[h]キーを押します。(例: [C][h] → Cm7b)
dim(ディミニッシュ)を入力するには、[d]キーを押します。(例: [C][d] → Cm7b)
7susを入力するには、[s]キーを押します。(例: [C][s] → C7sus)
MIDIキーボードを弾いてコードを入力
外部接続MIDIキーボードで和音を弾いて[Ctrl]+[Enter]キーを押すと、その和音に相当するコードが入力されます。
また、MIDIキーボードで和音を弾き、提示される候補コードの中から選択することもできます。ウィンドウメニュー>MIDIキーボードからコードを入力>MIDIキーボードでコードを検出 を使います。ダイアログが開いている間にMIDIキーボードで和音を弾くと、コードの候補が提示されます。候補の右の[入力する] ボタンを押すと、そのコードがコードシートに入力されます。
方法3 コードビルダーを使ってコードを入力
コードビルダーを使うと、コード名や音楽理論を知らなくても耳を頼りにコードを入力することができます。
ツールバーの[コードビルダー] ボタンか [Ctrl]+[Shift]+[B]キーを押します。
ダイアログが開いたら、「ルート」と「エクステンション」を選択します。「ルート」はベースパートの現行のMIDI楽器で、「エクステンション」はピアノパートの現行のMIDI楽器で再生されます。他の楽器で聞きたければ、画面上部のパートボタンを右クリックし、メニューの「MIDI楽器を選択」を使って楽器を変更します。
初期設定ではコードの要素をクリックするとコードが即座にコードシートに入力されますが、これが煩わしければ、「クリック時にコードを入力する」を無効にしてください。すると、[コードを入力する] ボタンを押すまでコードシートに入力されません。
ダイアログの右側で入力先を確認したり変更します。[>] [<] ボタンを左クリックすると2拍ずつ移動し、右クリックすると1拍ずつ移動します。
「コード理論表」では、現行のキーに相応しいコードがリストされます。
最上段にはもっともよく使われるダイアトニックコード、その他の段にはドミナントセブンスコード、セブンスコード、ディミニッシュコード等がリストされます。
「ジャズ」を無効にするとポップでよく使われるトライアドコードが表示され、有効にするとジャズでよく使われる7thコードが表示されます。
最上段のコードだけを選ぶと基本的なコード進行が出来上がりますが、その他の段のコードも取り入れて動きのあるコード進行にするのもよいでしょう。
方法4 デモソングを開いてコード進行を自動入力
ツールバーの [開く] か [ソング] ボタンかを使って「ファイルを開く」や「ソングピックウィンドウ」等を開き、ソングを選択します。すると、ソングに含まれているコード進行がコードシートに書き出されます。書き出されたコード進行をそのまま使っても、書き替えてもかまいません。
方法5 既存ソングからコード進行の一部をインポート
既存ソングのコード進行の一部を取り入れることができます。ファイルメニュー>インポート>ソングをインポートを選択します。「ファイルを開く」のダイアログが開きますので、インポート元のソングを選択します。すると、ソングのインポートダイアログが開きます。
どの範囲のコードを取り入れるかを [インポート元ソング] の「開始小節」と「合計小節」で指定します。そして、それをどこに貼り付けるかを [インポート先ソング] の「開始小節」で指定します。
「インポートモード」の欄ではコードを挿入するか上書きするかを選びます。
「要素」欄を使って、コード進行だけでなく、メロディーや歌詞等も取り入れることができます。
方法6 MIDIファイルからコード進行をインポート
ファイルメニュー>インポート>MIDIファイルからコード等をインポート を選択します。ダイアログが開いたら、[ディスクから開く] か[クリップボードから開く] を押してMIDIファイルを開きます。次に、設定や範囲等を確認します。ダイアログの左側にウィザードが認識したリードイン小節やチャンネル等が表示されます。ウィザードの認識が間違っていれば訂正します。そして、ダイアログの右側にあるプリセットボタンを使って「コードオプション」欄を自動設定します。[コードを検出する] ボタンを押すと、MIDIファイルが分析され、コード進行がコードシートに書き出されます。
リードイン小節数 ファイルにリードインが何小節含まれているかが自動判断されます。
ファイル全体を分析する ファイル全体を読み込むには有効にします。一部を読み込むには無効にし、「開始小節」と「合計小節」で範囲を指定します。このオプションを活かして、一度読み込んだファイルを、部分的に設定を変えてからやり直せます。例えば、コードの最低の長さを2拍にしてソング全体を読み込んだ後に、第7、8小節だけをコードの最低の長さを1拍にしてやり直すには、「ファイル全体を読み込む」を無効にし、「開始小節」を「7」、「合計小節数」を「2」、「コードの最低限」を「1拍」にします。
自動的に設定を検出する 有効にすると、MIDIファイルを開いた時、組み込まれている様々な情報が自動検出されます。設定を自分で行いたければ、無効にします。
コードを検出する 普通は有効にしてコードを検出しますが、MIDIファイルからメロディーだけを検出したけば無効にしてください。
伴奏(ベース)パートの収録チャンネル ベースパートが収録されているチャンネルが判断されます。
伴奏(リズム)パートの収録チャンネル リズムパートが収録されているチャンネルが判断されます。
PG Musicのコードを使用する PG Music社の製品で作成されたMIDIファイルには、コードがイベントとして埋め込まれています。このオプションを有効にすると、ウィザードはコード分析を行わず、埋め込まれたコードイベントを使います。コードイベントを無視してウィザードに分析を任せるには無効にします。
メロディー/ソロパートにチャンネルを検出しない MIDIファイルのメロディーをメロディー/ソロパートに読み込みたくなければ無効にします。
メロディー/ソロパートに選択チャンネルを検出する MIDIファイルのメロディーをメロディー/ソロパートに読み込むには有効にします。
ファイル全体をメロディーパートに検出する MIDIファイルに含まれた音すべてをメロディーに読み込むには有効にします。
メロディーパートに検出するチャンネル 有効にすると、MIDIファイルを選んだ際、メロディーパートに書き込めそうなメロディーがあればそのチャンネルが表示されます。
ソロパートに検出するチャンネル 有効にすると、MIDIファイルを選んだ際、ソロパートに書き込めそうなソロか対のメロディーがあればそのチャンネルが表示されます。
コードを構成する音をソロパートに検出する 有効にすると、MIDIファイルに含まれているすべての音がソロパートに書き出されます。コード分析に至った状況を確認するこができます。
プリセット 「コードオプション」の欄を自動的に設定します。
コードの最低限 検出する各コードの最低限を拍数を設定します。「2拍」にすると1拍分の長さのコードは検出されません。選択ファイルが各拍でコードが変わるようであれば「1拍」にします。
分数コードの含め方 F7/AやCm/Gといった分数コードの含み方を指定します。
ベースパートの主な音 「ルートのみ」を選ぶと、ベース音はどれもコードのルートだと判断されます。「ルート-3度-5度」を選ぶと、ベースは主にコードの ルート、3度、5度を演奏すると判断されます。「いろいろな音」を選ぶと、ベースはいろいろな音を演奏すると判断されます。「いろいろな音」を選ぶと「ルートのみ」を選ぶよりも少ない数のコードが検出されることになります。
サスペンドコードも含める CsusやBbsus7といったサスペンドコードも検出結果に含むには有効にします。(参考:シンプルなロックはサスペンドコードを含まないことが多いです。)
7thコードも含める C7やBbm7等のセブンスコードも検出結果に含むには有効にします。(参考:シンプルなロックはセブンスコードを含まないことが多いです。)
ワパーコード(3度のないコード)も含める ハードロックやコードに3度を含まないパワーコードを使うソングの場合は有効にします。
ベースの最低音を遅らせる 普通、ベースはコードチェンジの所でコードのルートを弾きます。しかし、ジャンルによっては、コードチェンジの所ではなく、他のコードトーンより遅れてルートを弾きます。そのようなジャンルの場合はこのオプションをオンにします。
リードシート ジャズ形式かポップ/カントリー形式を選びます。
連続コントローラとピッチベンドを検出する/楽器を検出する/歌詞を検出する 連続コントローラやピッチベンド、楽器変更や歌詞等をMIDIファイルから読み込むかを設定します。
このティック数分先行する音符も検出する 有効にすると、範囲に先行している音が確実に検出されます。
方法7 オーディオファイルからコード進行をインポート
オーディオコードウィザードを使って、お手持ちのオーディオファイルのコード進行をコードシートに書き出します。詳しくは第11章をご覧ください。
方法8 メロディーからコード進行を生成
ソングに入力したメロディーに基いてコード進行を生成することができます。ソングにコードが入力されていなくても、メロディーと選択ジャンルを基にして新しいコード進行を生成します。既にコードがあっても無視して、既存のメロディーにさらに相応しいコードで置き換えます。
この機能には、自動と選択の2つの方法があります。
自動で生成するには、編集メニュー>コード>メロディーからコード生成(自動) を使います。ダイアログが開きますので、まず、生成するコードのジャンルとサブジャンルを選びます。次に、キーが適切か確認します。もし、適切でなければ、Band-in-a-Boxがキーを推薦しますので、[分析による適切なキー:_] ボタンを押します。さらに、生成範囲を選び、[コード進行を生成する] ボタンを押すと、選択ジャンルと現行メロディーに基いたコード進行がコードシートに書き出されます。
編集メニュー>コード>メロディーからコード生成(選択) はBand-in-a-Boxにメロディーを自動分析させ、選択肢を試聴しながら2小節ずつのコード進行を生成します。コードの候補は2小節単位で表示されます。これは現行のメロディーと指定したジャンルに基いて分析されたコード進行です。表示される候補のコードをクリックし、[コード進行を生成する] ボタンを押します。
[修復] 2小節分のコード進行を生成した後に、生成する前のコードに戻します。
[全修復] 数箇所でコード進行を生成した後に、生成を取り消してすべてのコードをこのダイアログを開く前の状態に戻します。
ジャンル 指定するジャンルでよく使われるコードパターンを生成できます。
適したスタイルを使用する 選択ジャンルに適したスタイルをコード生成に使うことができます。
最適なコード進行から並べる 有効にすると、現行メロディーに最も相応しいコード進行が一番上に表示され、あまり相応しくないコード進行が下の方に表示されます。
ブレイク(休止・ショット・ホールドコード)
ブレイクの種類には、休止、ショット、ホールドコードの3つがあります。コードの後ろに [.] (ピリオド)を付けることでブレイクを指定し、その数で種類を定義します。
休止: ピリオドを1つ付けます。 演奏を完全に休みます。 |
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ショット: ピリオドを2つ付けます。 コードを短く演奏した後、休止します。 |
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ホールドコード: ピリオドを3つ付けます。 次のコードまでコードを保ちます。 |
特定パートのブレイク
指定のパートにブレイクを適用するには、ピリオドの後にブレイクを適用しないパートの頭文字(b = ベース、d = ドラム、p = ピアノ、g = ギター、s = ストリングス)を付けます。
例
C. 全パートが休止
C.bd ベースとドラム以外が休止
C..gs ギターとストリングス以外がショット
C...p ピアノ以外がホールドコード
「現行コードの設定」ダイアログを使ったブレイクの指定
コードシートで目的のコードをクリックし、ツールバーの[コード設定] ボタンか[Alt]+[F5]キーを押します。ダイアログが開いたら、「ブレイクの種類」を選択します。指定のパートにブレイクを適用するには、「下記以外に適用」を選択し、ブレイクを適用しないパートにチェックを入れます。
ブレイクのコピー
既に入力したブレイクを指定範囲のすべてのコードにコピーすることができます。
編集メニュー>コピー(各種)>ブレイクをコピー&貼り付け を使ってダイアログを開き、コピーする小節や貼り付け先を指定します。
↓
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ショートカットキーを使ったブレイクのコピー
コードシートのセルをクリックし、[h][4]と打つと、そのセルの前半(1拍目)に付けたピリオドがそこから4小節の全コードにコピーされます。
セルをクリックし、[,][h][4]と打つと、そのセルの後半(2拍目)に付けたピリオドがそこから4小節の全コードにコピーされます。
セルをクリックし、[h]を打つと、そのセルの前半(1拍目)に付けたピリオドが次のパートマーカーまでの小節の全コードにコピーされます。
コード記号+ピリオド+数字を打つと、その数字に相当する範囲の全コードにピリオドが付きます。例えば C..4と打つと、現行小節から4小節の全コードにピリオドが2つ付きます。G7...b d 5と打つと、現行小節から5小節分の全コードにピリオドが3つ付き、ベースとドラム以外がホールドコードします。
ブレイクを特定コーラスで無視
演奏時、コードに付けたブレイクを特定のコーラスで無視することができます。
ツールバーの [ソング設定] ボタンか [Ctrl]+[S] キーを押して現行ソングの設定ダイアログを開き、「・・・コーラスでブレイクを尊重する」のオプションを無効にします。
ブレイクのボリューム調整
ショットやホールドコードの音量を、ブレイクが付いていないコードに相対的に調整することができます。これは アレンジオプションダイアログのオプションを使います。
<
リアルトラックやリアルドラムの場合はそれぞれ、 リアルトラック設定、 リアルドラム設定のダイアログの「ショットボリューム調整」をオプションを使います。
プッシュ
プッシュとは拍の頭の少し前で演奏することです。ジャズスウィング等ではピアノ奏者が8分音符プッシュすることによってコードチェンジを促すことがよくあります。
プッシュの指定
コードをプッシュするには、コードに ^ (キャレット)を付けます。
^ (1つ) → 8分音符プッシュ (例 ^C7)
^^ (2つ)→16分音符プッシュ (例 ^^C7)
現行コードの設定ダイアログを使ったプッシュの指定
プッシュはダイアログを使って入力することもできます。
コードシートで目的のコードをクリックし、ツールバーの [コード設定] ボタンか [Alt]+[F5] キーを押します。ダイアログが開いたら、「プッシュ」の欄で16分音符か8分音符を選びます。
プッシュをミドルコーラスで無視
演奏時、コードに付けたプッシュをミドルコーラスで無視することができます。ツールバーの [ソング設定] ボタンか [Ctrl]+[S] キーを押して現行ソングの設定ダイアログを開き、「ミドルコーラスでプッシュを尊重する」を無効にします。
プッシュを大きく演奏
プッシュを他の音より少し大きく演奏すると効果的です。アレンジオプションダイアログを開き、他の音に対する値を入力します。
リアルトラックやリアルドラムの場合はそれぞれ、リアルトラック設定、リアルドラム設定ダイアログの「プッシュボリューム調整」を使います。
コードの編集
コードの削除
入力したコードを削除するには、セルをクリックし、[Delete] か [Ctrl]+[X] キーを押します。特定範囲のすべてのコードを削除するには、範囲を指定してからキーを押します。
コードの消去(コード/音符の消去ダイアログを使用)
選択範囲のコードを消去するには、[Alt]+[K]を押すか、編集メニュー>コード/音符を消去を選択します。コードだけでなく、メロディー/ソロのパートの音符や歌詞を消去することもできます。
コードのコピー・貼り付け (クリップボード方式)
特定範囲のコードを他の場所に貼り付けることができます。
1. コピーする範囲の最初の小節のセルをクリックします。
2. マウスをドラックして範囲を選択し、 [Ctrl]+[C] キーを押します。
3. 貼り付ける範囲の最初の小節をクリックし、 [Ctrl]+[V] キーを押します。
4. コードを貼り付けることができました。
コードのコピー・貼り付け (ドラッグ&ドロップ方式)
1. コピーする範囲の最初の小節をクリックします。
2. マウスをドラックしながら範囲を選択します。
3. コピーする範囲の最初の小節の小節番号をクリックします。
4. そのままドラッグし、貼り付けたい位置でドロップします。コピーされたコードが挿入されます。
コードを挿入でなく上書きするには、 [Ctrl] キーを押しながらドラッグ&ドロップします。コード/音符のコピー&貼り付けダイアログが開きますので、「貼り付け先に小節に挿入する」を無効にし、[OK] ボタンを押します。
コードのコピー・貼り付け (クィックコピー方式)
セルをクリックし、 [K][Enter] キーを押してその小節より前の8小節分のコードをコピーすることができます。(下図)
また、 [K][1][2][,][3][Enter] キーを押して第3小節から12小節分を現行位置にコピーするといった数値指定もできます。
例えば、第9小節をクリックし、 [K][Enter] キーを押すと、第1~8小節のコードが第9~16小節にコピーされ、現行セルが第17小節に移動します。続けて、第25小節をクリックし、[K][,][1][Enter]キーを押すと、第1~8小節のコードが第25~32小節にコピーされます。
コードのコピー・貼り付け (コード/音符のコピー&貼り付けダイアログを使用)
コード/音符のコピー&貼り付けダイアログを使って、指定範囲のコードを別の箇所に貼り付けることができます。
コードシードを右クリックし、メニューの「コード/音符のコピー&貼り付け」を選択するか [Alt]+[C] キーを押します。
貼り付け先に小節を挿入する 有効にすると、コピー内容は挿入されます。したがって、ソングの合計小節数は増えます。無効にすると、貼り付け先のコードやメロディーは上書きされます。
貼り付け繰り返し回数 コピーしたものを指定回数分貼り付けることができます。(ファーストコーラスへの貼り付けの際にのみ適用します。)
貼り付ける度に移調する 貼り付ける度に指定の半音数で移調することができます。コードやメロディーの進行はそのままにしてソングに少し変化を与えたり、リフなどの短いフレーズを異なるキーで練習するのに便利な機能です。
半音数をランダムにする 移調する場合の半音数をランダムにすることができます。リフやフレーズをいろんなキーで練習するのに便利です。
ファーストコーラスを全体に貼り付ける 有効にすることで、コピー内容をファーストコーラスだけではなく、全コーラスに貼り付けることができます。
コードの検索・置き換え
特定のコードを検索して別のコードで置き換えることができます。編集メニュー>コード>コードの検索/置換を使ってダイアログを開き、検索するコードや置き換え後のコードを指定します。
ワイルドカード(*)を使用することもできます。
[シンプルジャズ] は11thや13th等のエクステンションの付いたコードを簡単なコードに置き換えてくれます。
コードの置き換え(代理コード)
既に入力したコード進行を別のパターンで書き換えることができます。例えば、「Dm7-G7-Cmaj7」を裏コードを含む「Dm7-Db7b5-Cmaj7」で置き換えることで、聞き慣れたソングを新しいソングとして扱うことができます。
この機能には自動と選択の2つの方法があります。
編集メニュー>コード>代理コード生成(自動) を使うと、ソング全体または指定範囲に対して代理コード進行を自動生成することができます。必要に応じてオプションや範囲を設定し、[代理コード進行を生成する] ボタンを押すだけです。
ジャンル 生成するコードのジャンルを選びます。
コード数の増減を設定 元より多くのコードを含む進行にしたり、少ないコードにすることができます。
メロディーが適切な場合のみ代理コードを選択する メロディーとの適合性を無視してあらゆる代理コード進行を対象にするには有効にします。メロディーに適切なコード進行だけにするには無効にします。
各拍にコードがある代理コードも含む 各小節に最高4つのコードを生成できます。
代理コードの割合 現行のコード進行をどの割合で置き換えるかを指定します。
代理コードのタイプ 最適な代理コードだけ、相応しい代理コードだけ、というように候補を絞れます。
編集メニュー>コード>代理コード生成(選択) を使うと、ダイアログに4小節分のコードに対する代理コードの候補が表示されます。その中から代理コードを選び、[代理コード進行を入力する] ボタンを押します。
ジャズ、ポップ/カントリー 生成するコードのジャンルを選びます。
コード数の増減を設定 コードを元より多くしたり、少なくすることができます。
メロディーが適切な場合のみ代理コードを表示する 現行メロディーとの適合性を無視してあらゆる代理コード進行を表示するには有効にしますが、現行メロディーに適切なコード進行のみを表示するには無効にします。
表示する代理コード 最適な代理コードだけ、相応しい代理コードだけ、というように、候補を絞ることができます。
[再構築] 代理コードのデータはchordsubj.txtというファイルに保管されています。このファイルに自分でデータを追加した場合、このボタンを押し、追加内容をダイアログに反映させます。
コードをジャズアップ/ジャズダウン
編集メニュー>コード>コードをジャズアップ:三和音コードを7thコード、6thコード、9thコード等に書き換え、全体的にジャズらしくします。現行ソングの設定ダイアログの「シンプルに伴奏する」のオプションは自動的に無効になります。
編集メニュー>コード>コードをジャズダウン:7thコードや6thコードを三和音コードに、9thコードや13thコードを7thコードに書き換えます。現行ソングの設定ダイアログの「シンプルに伴奏する」のオプションは自動的に有効になります。
イントロコードの自動生成
イントロとして相応しいコード進行を自動生成することができます。ツールバーの[ソング構成] ボタンを押し、メニューの「イントロコードを自動生成/削除」を選びます。ダイアログが開いたら、コードタイプや長さ等を指定し、[イントロコードを生成] ボタンを押します。このボタンを押す度に違うコードが生成されますので、納得が行くまで試すことができます。
「演奏パート」のオプションを使うと、ドラムパートだけ、またはドラムパートとベースパートだけで演奏するイントロコードを生成することができます。例えば「ベースパートとドラムパート」を選択した場合、[イントロコードを生成] ボタンを押すと、C.bd、G..bd等のように、イントロコードにはすべて、ピリオドとその後に文字が含まれます。ピリオドはコードの休止、そして、その後の文字は休止しないパートを示しますので、ベース(b)とドラム(d)の以外のパートはコードを休止します。言い換えれば、ベースとドラムのパートだけがコードを演奏します。
ソング形式の作成(コードの並べ替え)
ソングを区分けし、指定する順序で並べ替えます。ある部分に入力したコードやメロディーを他の複数の部分にコピーしたり、ある部分のコードを書き替えてその変更を他の部分にも適用するのに便利な機能です。
ツールバーの[ソング構成] ボタンを押し、メニューの「ソング形式を作成」を選びます。ダイアログが開きますので、区分を定義し、並べ方を指定して、[ソング形式を作成] ボタンを押します。このボタンを押した後に元の順序に戻したければ、[元に戻す] ボタンを押します。
パートマーカーの入力
デモソングを開くと、コードシートの小節番号にアルファベットが付いていることがあります。これを「パートマーカー」と呼んでいます。
スタイルには、演奏パターンが少し異なる「サブスタイル」が組み込まれています。例えば、あるスタイルには、ベースが2ビートで演奏し、ドラムがスティックを使うサブスタイルa、そして、ベースが4ビートし、ドラムがブラシを使うサブスタイルb、の2つの演奏パターンが存在します。パートマーカーはこの演奏パターンを切り替える為に使います。
また、パートマーカーの直前ではドラムがフィルインを演奏し、次の展開を予感させてくれます。
パートマーカーを付けるには小節番号をクリックします。または、セルをクリックして[P]キーを押します。クリックしたり [P]キーを押す度にパートマーカーがa→b→なしに切り替わります。
→ →
パートマーカーは8小節毎に置くことが多いですが、どの小節に置いても構いません。第1小節には、どのサブスタイルで開始するかを指示する為に必ず付けます。
反復記号
リピートマークや1カッコ・2カッコ、DS al Coda等の反復記号を表示することができます。自分で入力するだけでなく、ソングを分析して反復記号を自動入力する機能も備わっています。
反復記号の付け方
反復記号を入力するには、ツールバーの[フェイクシート] ボタンを押し、メニューの「反復記号を作成」を選びます。または、コードシートを右クリックし、メニューの「反復記号を作成」を選びます。ダイアログが開いたら、記号のタイプを選択し、入力先を指定して[反復記号を作成] ボタンを押します。
コードシートでの反復記号の表示
コードシートをツールバーのボタンを使って、「リニアモード」と「フェイクシートモード」で切り替えることができます。
フェイクシートモードでは、繰り返しが簡潔に表示されます。
フェイクシートボタンからチェックを外すと、すべての小節が表示されるリニアモードになります。(繰り返しに相当する部分はグレーで表示されます。) リニアモードでは、全体で何小節あるかが把握しやすくなり、また、どの小節にも独自の情報を入力できます。例えば2回目の繰り返し部分のコードを書き替えたり、ブレイクを指定する、といった設定が行えます。
リードシートウィンドウでの反復記号の表示
リードシートの上部の「フェイクシートモード」にチェックを入れると、反復記号が表示されます。
反復記号の自動検出
ツールバーの[フェイクシート] ボタンを押し、メニューの「反復記号を自動検出」を選ぶと、反復記号を追加できるような部分があるかBand-in-a-Boxが分析してくれます。
メッセージに「はい」と答えると、反復記号がコードシートに入力されます。
スタイルの選択
スタイルは伴奏を決定するものです。Band-in-a-Boxには様々なジャンルのスタイルがあります。
ツールバーの「現行ソング」の欄では、現在のスタイルを確認したり、[スタイル] ボタンを使ってスタイルを選択することができます。
スタイルピックウィンドウでスタイルを選択
このウィンドウでは、デモを試聴したり、使用楽器を確認したり、フィルター機能を使ったりしてスタイルを探すことができます。
ウィンドウを開くには、初期設定の状態の[スタイル] ボタンを押します。または、ホットキー [s][Enter] か [Ctrl]+[F9] を押します。
リストで任意のスタイルをダブルクリックすると、そのスタイルのオーディオデモが再生されます。
「ソングの試聴」欄では、リストで選択されているスタイルを使って現行ソングを演奏してみることができます。
リストの左下の表ではスタイル内の楽器を確認できます。また、この表のメニューボタンを使って、パート毎に楽器を変更したり、消音やフリーズしたり、タイムベースを選択したりできます。「カスタム」を有効にすると、自分で選んだ設定(楽器やタイムベース等)が他のスタイルにも適用されます。無効にすると、設定は他のスタイルには適用されません。[スタイルを作成] ボタンを押すと、自分で選んだ設定に基いてスタイルのバリエーション版を作成できます。
目的のスタイルが見つかったら、[OK] ボタンを押します。
フィルター リストを特定の文字やカテゴリ(ジャンル等)、拍子等でフィルターすることができます。条件を指定すると、結果が即座にリストに反映され、現行ソングに最適な順で表示されます。「近いスタイルを含める」を無効にすると、フィルター条件に完全に一致するスタイルだけがリストに表示されます。有効にした場合は条件に完全に一致するスタイルに加え、近いスタイルも表示されます。その場合、完全に一致するスタイルはリストの上の方に、近いものは下の方に表示されます。
[#] ボタンのメニューを使って、指定のリアルトラックやリアルドラムを使うスタイルや、動画対応のリアルトラックを使うスタイルを探すことができます。さらに、演奏の激しさでリストをフィルターし、例えばクラシックやフォーク等、部屋で静かに聞けるスタイルを探したり、ハードロック等、アリーナで演奏されるようなスタイルを探すこともできます。
[解除] ボタンはフィルターを解除し、すべてのスタイルを表示します。[更新] ボタンはリストが最新のフィルター条件で表示されるようにします。別の条件を指定したのにフィルターが反映されない場合にこのボタンを押してください。
曲名検索 曲名や歌手の名前を使って、有名な曲に似たスタイルを探すことができます。例えば、特にアメリカで愛唱されている賛美歌「アメイジング・グレイス」に似たスタイルを探すには、「amazing」とタイプし、選択肢の「Amazing Grace [American Trad]」をクリックして[入力] ボタンを押すか、[Enter]キーを押します。すると、「フィルター」欄がこの曲の要素である「フォーク、3/4拍子、イーブン8ビート、テンポ85」に自動設定されます。そして、これらの要素を含むスタイルがリストに反映されます。「近いスタイルを含める」を有効にすると、完全に一致するスタイルに加え、近いスタイルも表示されます。[ウィンドウ] ボタンを押すと、曲をもっと簡単に探せるウィンドウが開きます。曲名データベースには約14,000曲が含まれていますが、探している曲が見つからなければ [要望] ボタンを押してリクエストすることができます。
ソングの試聴 リストで選択しているスタイルを使って現行ソングを試聴することができます。「4小節試聴」を有効にすると、最初の4小節が演奏されます。[デモソングを開く] ボタンを押すと、リストで選択されているスタイルのデモソングが開きます。
オーディオデモの試聴 リストで選択されているスタイルのオーディオデモを再生します。デモはリストのスタイルをダブルクリックすることで試聴することもできます。デモにはハードドライブに保存されているファイルかPG Musicのサーバーのファイルが使用されます。フォルダアイコンを押すと、ファイルの保存先がエクスプローラで表示されます。デモがインターネット上でストリーム再生されている場合はファイルをダウンロードすることができます。
[構築] ウィンドウを最初に開く際にリストを構築しなかったり、構築済みでもウィンドウを開いた後にスタイルを追加した場合にリストを再構築します。メニューの「標準リストを構築する」は付属のスタイルすべてをリストに反映させます。自分で作成したスタイルがなければこちらで十分です。操作はほんの30秒程で済みます。「完全リストを構築する」はユーザースタイルもリストに反映させます。操作はお持ちのスタイル数によって1分~10分かかります。(ユーザースタイルとはスタイルメーカーやMIDIスタイルウィザード等を使って自分で作成したスタイルのことです。)
[操作] ボタンを押すとメニューが開き、リストで現在選択しているスタイルまたは複数のスタイルに対して様々な操作を実行できます。(このメニューはリスト上を右クリックすることでも表示できます。)
このスタイルをプロトタイプにして、似たスタイルを表示する リストで現在選択しているスタイルをプロトタイプに指定し、それに似たスタイルだけを表示します。コマンドを実行すると、フィルター欄がプロトタイプの要素によって自動設定され、それらの要素を含むスタイルだけがリストに表示されます。
このスタイルを現行のユーザーカテゴリに追加する リストで現在選択しているスタイルを現行のユーザーカテゴリに追加します。
ユーザーカテゴリを選択・作成する 現行のユーザーカテゴリを別のものに変更するか、新しくユーザーカテゴリを作成します。このコマンドを実行すると、ダイアログが開きます。別のユーザーカテゴリに変更するには、目的のユーザーカテゴリを選択し、[選択] ボタンを押します。ユーザーカテゴリを新しく作成するには、[ユーザーカテゴリを作成] ボタンを押します。保存ダイアログが開きますので、名前をタイプし、[保存] ボタンを押します。
このスタイルをお気に入りに指定する リストで選択中のスタイルをお気に入りに指定します。
このスタイルにメモを追加する リストで選択中のスタイルにメモを追加します。
現在のリストを新規のユーザーカテゴリに追加する フィルター機能を使って表示しているスタイルすべてを、新しいユーザーカテゴリに追加します。
リストをテキストファイルに保存する 表示中のリストをタブを挿入したテキストファイルとして保存し、メモ帳を起動します。メモ帳でファイルの中身をすべてコピーし、エクセル等に貼り付けてお使いください。スタイルピックウィンドウは、現バージョンではリストを特定の拍子で並べ、更に特定のテンポで並べるといった階層的な並べ替えはできません。そこで、リストをエクセル等で表示して階層的な並べ替えを行います。
オプションダイアログを開く スタイルリストの表示の仕方等を設定する為のダイアログを開きます。
スタイルピックオプションダイアログ
スタイルピックウィンドウの表示の仕方等を設定することができます。
初期設定の並べ方 スタイルリストの並べ方を素材のタイプによって設定します。この設定はスタイルピックウィンドウの[解除]ボタンを押した時にも適用されます。(注釈:リアル+MIDIとはリアルトラックとMIDIトラックが混在したスタイルです。)
初期設定では使用可不可に関わらずすべてのスタイルを表示する 有効にすると、フィルターされていないリストで、スタイルを持っているか否かに関わらずすべてのスタイルが表示されます。
現行スタイルの強調表示の仕方 初期設定ではフィルターを適用していない際、現行スタイルは強調表示されますが、フィルターを適用している際にフィルターの条件に合っていなくても強調表示したり、条件に合っていても強調表示しないように設定することもできます。
並べ替える際に昇順降順を切り替える 有効にすると、リストの列名をクリックする度に並べ替えが昇順と降順で切り替わります。無効にした場合は何度クリックしても常に降順です。
現行ソングのテンポを選択スタイルのテンポに変更する 有効にすると、スタイルを選んでOKボタンを押した際、現行ソングのテンポが選択スタイルのテンポに自動変更されます。
ソングを試聴する際、スタイルに最も適切なテンポを使用する 有効にすると、選択スタイルを使ってソングを試聴する際、そのスタイルに最も適切なテンポが使用されるよう、スタイルピックウィンドウの「ソングの試聴」の欄のテンポが自動設定されます。
オーディオデモの試聴にインターネットを使用する 有効にすると、該当ファイルがハードドライブにない場合PG Music サイトのサーバーにあるデモがインターネット上でストリーム再生されます。
文字サイズ リストの文字のサイズを変更します。
ユーザーカテゴリについて
カテゴリとはスタイルリストをフィルターする際に使う要素の一つですが、ユーザー自身がカテゴリを作成してその中に特定のスタイルを集めることができます。これをユーザーカテゴリと呼びます。
PG Musicが用意したユーザーカテゴリがたくさんありますが、ユーザーが無制限に作成することができます。ユーザーカテゴリを作成するには、[操作] ボタンのメニューの「ユーザーカテゴリを選択・作成する」を選択します。ダイアログが開きますので、[ユーザーカテゴリを作成] ボタンを押します。「ファイルの保存」ダイアログが開いたら、名前をタイプし、[保存] ボタンを押します。ユーザーカテゴリにメモを付けることもできます。
現行のユーザーカテゴリを別のに変更するには、「ユーザーカテゴリの選択または作成」ダイアログで目的のユーザーカテゴリを選び、[選択] ボタンを押します。
スタイルを現行のユーザーカテゴリに追加するには、[操作] ボタンのメニューの「このスタイルを現行のユーザーカテゴリに追加する」を選択します。
複数のスタイルを新規のユーザーカテゴリに追加するには、まず、スタイルピックウィンドウのリストをフィルター機能等を使って目的のスタイルを表示してから、[操作] ボタンのメニューの「現在のリストを新規のユーザーカテゴリに追加する」をクリックします。
現行のユーザーカテゴリに属するスタイルを表示するには、フィルター欄の[カテゴリ] ボタンを押し、「現行のユーザーカテゴリに属するスタイルを表示する」を選択します。指定するユーザーカテゴリに属するスタイルを表示するには、フィルター欄の[カテゴリ] ボタンを押し、「ユーザーカテゴリを選び、属するスタイルを表示する」を選択します。
有名な曲に似たスタイルを探す
14,000曲の膨大なデータベースの中から曲を探し、それに似たスタイルをスタイルピックウィンドウに表示することができます。
ツールバーの[スタイル] ボタンを押し、メニューの「有名な曲に似たスタイルを探す」を選択します。または、ホットキー [s][3][Enter]を押します。
コラム名をクリックしてリストを並べ替えたり、特定の要素(文字、ジャンル、拍子等でリストをフィルターすることができます。
リストの上の[スタイル:] ボタンを押すとフィルター欄が自動設定され、このボタンに表示されているスタイルのジャンル、拍子、ノリ、テンポと同じ曲がリストされます。また、このボタンの左のチェックボックスを有効にしておくと、ウィンドウを開く際、フィルター欄が現行スタイルによって自動設定されます。
曲が見つかったら、[OK – 似たスタイルをリストする] ボタンを押します。すると、スタイルピックウィンドウが開き、選択した曲のジャンル、拍子、ノリ、テンポに近いスタイルがリストされます。
お気に入り/最近使ったスタイルを選択
ツールバーの[スタイル] ボタンを押し、メニューの「最近使ったスタイルを開く」か「お気に入りスタイルを開く」を選択します。ホットキーを使う場合は、お気に入りスタイルは[s][5][Enter]、最近使ったスタイルは[s][4][Enter]です。
左上のボタンを使って、「お気に入り」と「最近使用」を切り替えます。「お気に入り」には、[Fに指定] ボタンを使ってお気に入りに指定したスタイルが表示されます。「最近使用」のリストを表示中にこのボタンを押すと、スタイルをお気に入りに追加できます。「お気に入り」のリストを表示中にこのボタンを押すと、スタイルを選択してお気に入りに追加できます。
スタイルを選んだら、[OK] ボタンを押します。「選択時に演奏を始める」を有効にしておくと、ダイアログが閉じるとすぐに、選択スタイルによってソングが伴奏されます。
リアルスタイルリストからスタイルを開く
ツールバーの[スタイル] ボタンを押し、メニューの「リアルスタイルリストからスタイルを開く」を選択するか、ホットキー[s][2][Enter]を押すと、ジャズ、カントリー、ポップ・ロックの代表的なリアルスタイルを素早く開くことができます。どのスタイルも広いテンポに対応できるリアルトラックが組み込まれていて、現行のテンポに相応しいリアルトラックがあれば代用することもできます。
マルチスタイルを選択
スタイルには演奏パターンが少し異なる「サブスタイル」が組み込まれていて、コードシートに付けたパートマーカーに応じて演奏を行います。殆どのスタイルにはサブスタイルが2つ含まれていますが、それ以上を含むスタイルを「マルチスタイル」と呼びます。
マルチスタイルを使うには、付属のマルチスタイル(ファイル名の最後に+が付いているスタイル)を選択するか、マルチスタイルではないスタイルを複数組み合わせます。
[利用方法1] マルチスタイルを開く
スタイルピックウィンドウの「サブスタイル数」列の見出しをクリックすると、リストがサブスタイルの数によって並べ替わり、マルチスタイルを簡単に探すことができます。
マルチスタイルを開くと、相当数のパートマーカーをコードシートに付けることができます。
[利用方法2] スタイルを組み合わせてサブスタイルとして使用
マルチスタイルを使わなくても、普通のスタイルを組み合わせて使うことができます。
コードシート上の小節番号を右クリックし、「サブスタイルを定義する」を選択します。スタイルピックウィンドウが開きますので、スタイルを選択し、[OK] ボタンを押します。
再度、小節番号を右クリックすると、サブスタイルが追加されたことを確認できます。コードシートにa、b、c、dのパートマーカーを付け、ツールバーの[演奏] ボタンを押すと、4つのパターンで演奏されます。
現行スタイルをすべてのソングに適用
普通、ファイルメニュー>スタイルを開く>ソングと共にスタイルを開く 有効にし、ソングを開いたら、それに組み込まれてるスタイルも開きます。今開いているスタイルを使っていろいろなソングを聞いてみたければ無効にしてください。すると、他のソングを開いてもスタイルは変わりません。
スタイルエイリアス (スタイル代用)
指定のスタイルを別のスタイルで代用することができます。例えばZZJAZZ.STYが組み込まれているソングを開くとZZJAZZ.STYでなくJ_WYNT_K.STYが開くようにすることができます。
ファイルメニュー>スタイルを開く>スタイルエイリアスの設定 を使ってダイアログを開きます。
まず、左のリストで未定義のエイリアスをクリックします。そして、ダイアログの右側で[選択] ボタンを押し、代用されるスタイルと代用するスタイルを選びます。
スタイルエイリアスが働くよう、「スタイルエイリアスを許可する」のオプションを有効にしますが、無効にすることで機能を一時的に解除することができます。「スタイル代用時に確認する」のオプションを有効にすると、スタイルエイリアスが実行される際に確認メッセージが表示されます。
[インポート] [エクスポート] ボタンを使ってスタイルエイリアスの設定をユーザー仲間と交換し合うことができます。
[OK] ボタンを押すと、スタイルエイリアスの設定が保存されます。
リアルスタイル代用
リアルスタイルとはリアルトラックだけで伴奏するスタイルのことです。一方、MIDIスタイルとはMIDIトラックだけで伴奏するスタイルのことです。MIDIスタイルの中にはリアルスタイルで代用できるものがあります。
ツールバーの[リアルトラック] ボタンのメニュー、または、ファイルメニュー>スタイルを開く にリアルスタイルの代用が可能なMIDIスタイルを開いた後にリアルスタイルに変更したり、MIDIスタイルが組み込まれたソングを開く時に自動的にリアルスタイルを開くよう設定するコマンドがあります。
現行のMIDIスタイルをリアルスタイルに変更する:現行のMIDIスタイルの代わりに使用できるようなリアルスタイルがあれば開きます。
リアルスタイル代用前のMIDIスタイルに戻す:リアルスタイルの代用を行った後に、元のMIDIスタイルに戻します。
MIDIスタイルのソングを開く時、代用リアルスタイルを開く:有効にすると、MIDIスタイルが組み込まれているソングを開くと、可能ならばMIDIスタイルの代わりにリアルスタイルが自動的に開きます。
MIDIスタイルのソングを開く時、リアルスタイルの代用を推薦する:有効にすると、MIDIスタイルが組み込まれているソングを開く時、MIDIスタイルの代わりにリアルスタイルが使用できる場合、その使用を促すメッセージが表示されます。
MIDIトラックの選択
指定のパートに、別のスタイルの特定のMIDIトラックパートを取り入れることができます。例えば、ポップスタイルのソングにおいて、ボサノバスタイルのギターパートをピアノパートに取り入れる、といったことが可能です。
ツールバーの[MIDIトラック] ボタンをクリックするか、画面上部のパートボタンを右クリックし、メニューの「MIDIトラックを選択」を選びます。
まず、「取り入れ先パート」を指定し、下記のいずれかのボタンを使ってMIDIトラックパートを選びます。
[スタイルピックウィンドウから選択] スタイルピックウィンドウからスタイルを選びます。ボタンを押す前に「指定楽器」で楽器を選んでおくと、それが組み込まれているスタイルだけがリストされます。「同類楽器を含める」を有効にすると、指定楽器に似た楽器を含むスタイルもリストされます。例えば、「グランドピアノ」を指定した場合、グランドピアノだけでなく、エレクトリックピアノやホンキートンクピアノもリストされます。
[プリセットから選択] 用意された組み合わせ(代表的なスタイルの代表的なMIDIトラックパート)から選びます。
[お気に入り] このダイアログにおいて今まで使用したリストから選びます。
ソースパートと取り入れ先パートが違っても構いません。例えば、ギターパートのジャズギターをストリングスパートに取り入れることができます。
必要なパートに別のスタイルのMIDIトラックパートを選択したら、[OK] ボタンを押します。
MIDIスーパートラックの選択
「スーパー」という名前が付いているのは、普通のMIDIトラックより高度なエンジンでできているからです。普通のMIDIトラックはC7パターン上でプログラムされたデータが使用されますが、MIDIスーパートラックは本物のミュージシャンの演奏をMIDI録音したデータが使用されます。
MIDIスーパートラックは普通のMIDIトラックやリアルトラック同様、どのパートにも取り入れることができます。勿論、どんなコードやスタイルにも対応します。さらに、VST/DXプラグイン(シンセサイザー/エフェクト)を適用することもできます。
MIDIスーパートラックが選択されているパートのボタンは青で表示されます。
ミキサーウィンドウ では、MIDIスーパートラックが選択されているパートにVSTシンセサイザーが設定されていることを確認できます。
ミキサーウィンドウに表示されているVSTシンセサイザーの名前をクリックすると、「VST/DXプラグイン」ウィンドウが開き、楽器を変更することができます。
MIDIスーパートラックの使い方には主に三通りがありす。
1) MIDIスーパートラックが組み込まれたスタイル(M_….STY)を使う
スタイルピックウィンドウ で M_ から始まるスタイルを選択します。
2) 指定のパートにMIDIスーパートラックを割り当てる
画面上部のパートボタンを右クリックし、メニューの「MIDIスーパートラックを選択」を選びます。ダイアログが開いたら、オーディオデモを試聴したり、フィルター機能を使ったり、メモを参考にしたりしてMIDIスーパートラックを選択し、[OK] ボタンを押します。
3) MIDIスーパートラックによるソリストを使う (「ソリスト選択」ダイアログ)
ソリスト選択 ダイアログではMIDIスーパートラックのソリストは水色の背景で表示されます。MIDIスーパートラックを選択し、[OK] ボタンを押すとMIDIスーパートラックのソロが自動生成されます。
リアルドラムの選択
リアルドラムはスタジオミュージシャンの演奏を録音したオーディオデータを基にしています。ドラムパターンを打ち込んだMIDIドラムと違い、臨場感あふれる演奏を楽しむことができます。
リアルドラムを選択すると、パートボタンは緑で表示されます。
リアルドラム付きスタイル
リアルドラムはスタイルに組み込まれている場合があります。スタイルピックウィンドウ 選択して下の表を見ると、リアルドラムが組み込まれているか確認できます。
リアルドラムピックウィンドウ
このウィンドウを使うと、スタイルに組み込まれているリアルドラムを他に変更したり、リアルドラムが組み込まれていないスタイルでリアルドラムを使うことができます。
ウィンドウを開くには、ツールバーの[リアルドラム] ボタンを[Shiftl]キーを押しながらクリックします。または、このボタンを押し、メニューの「リアルドラムを選択(リアルドラムピック)」を選びます。ホットキー[r][d][Enter]を使うこともできます。[リアルドラム] ボタンやホットキーを使う場合、リアルドラムはドラムパートに適用されます。他のパートに選択するには、画面上部のパートボタンを右クリックし、メニューの「リアルドラムを選択」を使います。
ウィンドウを開いたら、リスト内をダブルクリックしてオーディオデモを試聴したり、フィルター機能を使ったり、メモやジャンル等を参考にしながらリアルドラムを選択し、[OK] ボタンを押します。(詳細は 第7章 )
リアルドラムの選択ダイアログ
画面上部のドラムパートボタンを押し、メニューの「リアルドラムの選択(シンプルリストから)」を選ぶと、オプションやメモを含まないすっきりとしたダイアログが開きます。リアルドラムピックウィンドウと違って、バリエーション版は一つのリアルドラムとして扱われます。現行スタイルに合うリアルドラムや選択リアルドラムに似たリアルドラムを探すこともできます。(詳細は第7章)
リアルトラックの選択
リアルトラックはスタジオミュージシャンの演奏を録音したオーディオデータを基にしています。リアルトラックを使うと、臨場感あふれる演奏を楽しむことができます。
リアルトラック付きスタイル
リアルトラックはスタイルに組み込まれている場合があります。リアルトラックが最低1つ組み込まれている場合、スタイルファイル名の頭に = が付いています。MIDIトラックがなくてリアルトラックだけが組み込まれている場合は _ が付いていて、これをリアルスタイルを読んでいます。
スタイルピックウィンドウ の「フィルター」欄の「タイプ」ボタンを使って、リアルトラックが組み込まれているスタイルを探すことができます。「リアル」はリアルトラックだけのスタイルをリストし、「リアル、リアル+MIDI」はリアルトラックだけのスタイルと、リアルトラックとMIDIトラックが混在したスタイルをリストします。
リアルトラックピックウィンドウ
このウィンドウを使うと、スタイルに組み込まれているリアルトラックを他に変更したり、リアルトラックが組み込まれていないスタイルでもリアルトラックを使うことができます。
ウィンドウを開くには、ツールバーの[リアルトラック] ボタンを[Shift]キーを押しながらクリックします。ホットキー [r][t][Enter] を使って開くこともできます。あるいは、画面上部のパートボタンを右クリックし、メニューの「リアルトラックを選択」>「「リアルトラックを選択 (ピックウィンドウ)」を使います。
ウィンドウを開いたらまず、リアルトラックを割り当てるパートを左上部で確認します。次に、そのパートに対するリアルトラックをリストで選択します。リスト内をダブルクリックしてオーディオデモを試聴したり、フィルター機能を使ったり、メモやジャンル等を参考にしながらリアルトラックを探すとよいでしょう。最後に、[生成] ボタンを押します。(詳細は第7章)
最適リアルトラックの選択
現行スタイルに相応しいリアルトラックを選択することができます。
画面上部のパートボタンを右クリックし、メニューの「リアルトラックを選択(・・・タイプから)」のいずれかを選びます。最適リアルトラックをソロパートに選択する場合はツールバーの[ソリスト] ボタンを押し、メニューの「相性を確認しながらリアルトラックソリストを選択」を選びます。
リズムのノリ、ジャンル、テンポ、拍子が同じものから順に並んでいます。例えば、現行スタイルがテンポ60のジャズスウィングバラードの場合、テンポ60のジャズスウィングのリアルトラックが上の方に、速いヘビメタのリアルトラックが下の方にリストされます。
リスト内をダブルクリックするとオーディオデモを試聴できます。目的のリアルトラックを探せたら、[生成] ボタンを押します。ダイアログを閉じた時点でまだ伴奏を生成したくなければ[OK] ボタンを押します。(詳細は第7章)
ユーザートラックの選択
リアルトラックはプロのミュージシャンの演奏を録音したものですが、ユーザートラックは文字どおり、ユーザー(貴方自身またはユーザー仲間)の演奏を録音して作ったデータです。Band-in-a-Box等のDAWプログラムで楽器の演奏を録音し、簡単な指示に従ってファイルとフォルダを作成すると、リアルトラックのように扱うことができます。
ツールバーの[ユーザートラック] ボタンを押すか、画面上部のパートボタンを右クリックし、メニューの「ユーザートラックを選択」を使います。ダイアログを開いたら、適用先パートを指定し、ユーザートラックを選択します。リスト内をダブルクリックするとオーディオデモが再生されますので、確認しながら選択することができます。ダイアログを閉じ、ツールバーの[演奏(新伴奏)] ボタンを押すと、ユーザートラックによる伴奏が生成されます。ユーザートラックはリアルトラックと同じように機能しますので、キーやテンポを変更することもできます。
ループ素材の選択
自然の音(雨音、雷、虫の声、波の音、水の流れ)や、ドラムビートやギターリフ等のループ素材を取り入れることができます。
ツールバーの[ループ素材] ボタンを押すか、画面上部のパートボタンを右クリックし、メニューの「ループ素材を選択」を使ってダイアログを開きます。ホットキー[r][l][Enter]を使って開くこともできます。
適用先を確認し、リストで素材を選択します。リスト内をダブルクリックすると再生されますので、試聴しながら選ぶとよいでしょう。目的の素材が探せたら [OK] ボタンを押します。(詳細は第7章 )
ソングの編集
指定小節でスタイル、楽器、ボリューム等を変更(現行小節の設定)
ソングを最初から最後まで同じ拍子、テンポ、楽器、ボリューム等で演奏する必要はありません。途中で変更してもかまいません。
変更対象の小節をコードシートでクリックし、ツールバーの[小節設定] ボタンか[F5]キーを押します。または、コードシート上を右クリックし、「現行小節の設定」を選択します。ダイアログが開きますので、現行小節で変更する要素を選択します。
設定を適用するコーラス 小節設定を全コーラスか特定のコーラスに適用することができます。
小節 他の小節の設定を行うことができます。
拍数変更 拍子を変更するにはここに1小節あたりの拍数(1~4)を入力します。
テンポ変更/テンポ相対変更 テンポを絶対または相対的に変更します。例えば直前の小節のテンポが120の場合、「相対テンポ」に20を入力するとテンポは140、-50を入力するとテンポは60になります。
キー 現行小節でキーを変更したければ、キーを選択します。
スタイル/リアルドラム/リアルトラックを変更 現行小節でスタイルを変更する際、「スタイル変更と共に楽器も変更する」を有効にすると、選択スタイルに組み込まれた楽器が使用されますす。楽器を変更せずスタイルだけを変更するにはこのオプションを無効にします。
現行小節で改行する 有効にすると、ーテーションウィンドウ で現行小節が改行されます。
ボリューム・楽器を変更 ボリュームや楽器をパート毎に変更します。(注意:ソングと一緒に保存する楽器は、ここではなく、 ソングの保存オプションダイアログで選びます。)
ハーモニーを変更 メロディーまたはソロのパートのハーモニーを変更します。「拍位置」に数値を入力して特定の拍位置から変更することもできます。
[現行小節を戻す] 現行小節の設定を元に戻します。
[全小節を戻す] 現行ソングのすべての小節の設定を元に戻します。
[一覧表示] 現行ソング内のすべての小節の設定をメモ帳で表示します。
[ユーザートラック作成の設定] 作成中のユーザートラックに関するアドバンス設定ダイアログを開きます。ユーザートラックをソングに取り入れる際に特定小節のリフ(フレーズ)をどのように扱うかを設定したり、その位置を微調整します。
指定範囲の拍子を設定
指定する範囲に、ソング全体に設定している拍子とは別の拍子を設定することができます。
編集メニュー>選択範囲に拍子を設定 を使ってダイアログを開き、拍子と適用範囲を選択します。
例えば第25小節から8小節分を5/4拍子にするには、「拍子」欄で5/4を選択し、「開始小節」に25、「小節数」に8を入力します。
指定範囲の移調
指定する範囲を移調することができます。編集メニュー>移調>指定範囲を移調 を使ってダイアログを開き、範囲とキーを選択します。
展開
複数のコーラスを1つのコーラスに広げることができます。編集メニュー>構成>展開を使います。
→
分解
1つのコーラスを複数のコーラスに分けることができます。編集メニュー>構成>展開を使ってダイアログを開き、範囲や分解後のコーラス数等を指定します。
例えば、各コーラス32小節、合計3コーラスのMIDIファイルを開くと、合計96小節になってしまいますが、このダイアログを使って3つのコーラスに分けることができます。例えば、各コーラス32小節、合計3コーラスのMIDIファイルを開くと、合計96小節になってしまいますが、このダイアログを使って3つのコーラスに分けることができます。
→
小節を挿入/削除
編集メニュー>小節を挿入 :現行小節の前に空白の小節を挿入します。複数の小節を挿入するには、先にその範囲を選んでおきます。
編集メニュー>小節を挿入または小節を削除:現行小節を削除します。削除に伴って、それ以降の小節は自動的に前にずれます。複数の小節を削除するには、先にその範囲を選んでおいてからこのコマンドを実行します。
パート間のコピー/移動/削除
あるパートのMIDIデータを別のパートにコピーしたり移動することができます。
コピーまたは移動先のパートは伴奏パートでもメロディー/ソロパートでも構いません。伴奏パートの場合はコピーしたデータが新しい伴奏で上書きされないよう、自動的にフリーズされます。
小節圧縮/小節伸長
編集メニュー>構成> 小節圧縮(コードの長さを半分にする)はコードシートの全小節を圧縮し、コードの長さを半分にします。
編集メニュー>構成>小節伸長(コードの長さを2倍にする)はコードシートの全小節を伸ばし、コードの長さを2倍にします。(図2)
コードをずらす
指定範囲のコードを前後にずらすことができます。これは、コードの入力後にソングの途中で拍子記号を変更したことでコードがずれてしまった場合等に位置を調整する機能です。
編集メニュー>コード/メロディ―をずらすを 使ってダイアログを開き、「開始小節」を指定します。そして、そこから全体をずらすには「全体」を有効にします。特定の範囲をずらすには「全体」を無効にし、範囲を指定します。「ずらす度合」が負数だと前にずれ、正数だと後ろにずれます。
メロディーまたはソロの入力
シーケンサートラックとして機能するメロディーまたはソロのパートに様々な方法でデータを入力することができます。
(1) MIDI機器を弾いて録音
コンピュータに接続したMIDI機器(MIDIキーボード やMIDIギター等)を弾いて録音します。
ツールバーの[MIDI録音] ボタンか[Ctrl]+[R]キーを押してダイアログを開きます。そして、録音位置等を指定し、[録音開始] ボタンを押してMIDI機器を弾きます。
(2) PCキーボードを弾いて録音
ウィザード共演機能を活かし、PCキーボードを打って録音します。
ツールバーの[MIDI] ボタンを押し、メニューの「ウィザード共演機能」を有効にしてから、録音ダイアログを開き、[録音開始] ボタンを押します。そして、伴奏に合わせて、キーボードの下二列でメロディーを弾きます。どのキーを押してもコードに適した音が鳴りますので、リズムに集中してリズムに集中して録音することができます。録音した後、ノーテーションウィンドウ(楽譜編集モードかスタッフロールモード)でマウスを使って編集します。
(3) ノーテーションウィンドウで入力
ノーテーションウィンドウ(楽譜編集モードかスタッフロールモード)を開き、マウスを使って音符を1つずつ入力します。(音符の入力、移動、編集に関しては第8章を参照してください。)
(4) MIDIファイルのデータをインポート
メロディーメニュー(ソロの場合はソロメニュー)>編集>MIDIファイルをインポート を使ってMIDIファイルのデータを取り入れます。ダイアログが開いたら、ほしいデータが保存されているチャンネルやその他のオプションを設定し、[OK] ボタンを押します。
ツールバーの[メロディスト] ボタンを押してメロディスト選択ダイアログを開きます。メロディストを選び、「生成する要素」欄の「メロディーを生成」を有効にします。コードシートに既に入力したコード進行をメロディストによって変更されたくなければ、「コードを生成」を無効にします。スタイルも変更されたくなければ、[スタイル不要] ボタンを押します。[OK] ボタンを押すと、メロディーが自動生成されます。ボタンを押す度に新しいメロディーが生成される為、納得が行くまで試すことができます。
ツールバーの[ソリスト] ボタンを押してソリスト選択ダイアログを開きます。ソリストを選び、[OK] ボタンを押すと、プロが即興演奏するような本格的なソロが自動生成されます。ボタンを押す度に新しいソロが生成される為、納得が行くまで試すことができます。
(6) 別のソングからメロディーをインポート
ファイルメニュー>ソングをインポート を使ってソングをインポートダイアログを開きます。「メロディー/ソロ」を有効にし、インポート元の範囲や、貼り付け先、インポートモード(挿入か上書き)等を設定し、[OK] ボタンを押します。
歌詞の入力
歌詞には、メロディーの一つ一つに付ける「音符単位歌詞」と、小節毎に入力する「小節単位歌詞」があります。
音符単位歌詞はノーテーションウィンドウで入力します。コードシートでは入力できません。
小節単位歌詞はノーテーションウィンドウでもコードシートでも入力できます。
どちらの歌詞も日本語に対応しています。
音符単位歌詞
音符単位歌詞を入力するには、ノーテーションウィンドウのツールバーの [L] ボタンを押します。すると、ツールバーと五線譜の間に歌詞入力欄が表示されます。
さらに、入力対象の音符が赤で表示されますので、歌詞入力欄に文字をタイプします。
[入力] ボタンか [Enter] キーを押すと入力が確定し、次の音符への入力が可能になります。
この要領で、他の音符にも入力します。前の音符に戻るには [Shift]+[Tab] キーを押します。
歌詞の入力を終えるには、 [L] ボタンか [Ctrl]+[L] キーを押します。
小節単位歌詞
行単位歌詞を入力するにはまず、ツールバーの [コ―ド表示] ボタンを押し、メニューのレイヤーを選択>小節単位歌詞 を有効にします。
すると、小節単位歌詞レイヤーが開きます。
歌詞を入力する小節において小節単位歌詞レイヤーをダブルクリックします。すると、歌詞の入力が可能になったことを示す為にレイヤーの色が変化しますので、歌詞をタイプし、[Tab] キーを押します。
→
歌詞が入力され、次の小節での入力が可能になります。
合成歌声の作成
この機能は音符単位歌詞に基いて歌声を合成します。
ノーテーションウィンドウ内の [歌声合成] ボタンを押し、メニューの「歌声を合成-自動」を選択します。
歌声を合成ダイアログが開きますので、言語やボーカリストを選びます。必要に応じて、声質やビブラートのかかり具合等を選択することもできます。[OK] ボタンを押すと、歌声が合成され、自動的にオーディオパートに入力されます。(詳細は第11章)
オーディオの作成
現行ソングにオーディオパートを追加するには、オーディオファイル(WAV、MP3、M4A等)をインポートするか、歌声や楽器を録音します。
オーディオファイルをインポート
オーディオメニュー>オーディオファイルをインポート を使って「ファイルを開く」のダイアログを開き、オーディオファイルを選択します。または、オーディオファイルをエクスプローラからドラッグし、Band-in-a-Boxにドロップします。
ダイアログが開いたら、インポート先の位置を確認したり、オーディオパートの既存データの扱い方を選択します。オーディオファイルがテンポデータを含んでいる場合、オーディオパートのテンポをそれに設定することもできます。
オーディオを録音
ツールバーの [オーディオ録音] ボタンを押すと、オーディオの録音ダイアログが開きます。
録音開始位置やMIDI同時録音等のオプションを設定したら、 [録音開始] ボタンを押し、歌ったり楽器を弾きます。録音を終了するには、[Esc] キーかツールバーの [停止] ボタンを押します。録音終了を告げるダイアログが開きますので、録音を採用するか却下するかを選択します。
(詳細は第11章)
ソングメモの追加
ツールバーの [ソングメモ] ボタンを押すと、現行ソングにメモやコメントを付けることができます。
ダイアログの左側にメモを入力し、[更新] ボタンを押します。「自動表示」を有効にすると、メモを含むソングを開くと自動的にダイアログが開きます。「開始後閉じる」を有効にすると、ソングの演奏が開始したらダイアログが自動的に閉じます。
ソングの保存
ソングはBand-in-a-Boxソングファイル(MGU/SGU)、MIDIファイル、オーディオファイル、動画ファイル等の形式で保存することができます。
ソングファイルとして保存
同じファイル名で同じ場所に保存するには、 [保存] ボタンを押します。ホットキー [F2] か [Ctrl]+[S] を使うこともできます。
初めて保存するか別のファイル名で保存するには、[新規保存] ボタンを押し、メニューの「名前を付けて保存」を使います。
保存する設定等を選択しながら保存するには、[新規保存] ボタンを押し、メニューの「設定を選択して保存」を使います。ホットキーを使う場合は [Alt]+[F2] です。「ソングの保存オプション」ダイアログが開いたら、保存する設定を選びます。
全設定をソングに保存する 有効にすると、このダイアログを使わずに保存する場合でもすべての設定が保存されます。無効にすると、保存する設定を選択できるようになります。
パート 無効にすることによって、特定パートを除外することができます。例えば現行スタイルにピアノパートがあってもピアノパートを保存したくなければ、「ピアノ」からチェックを外します。
楽器 現行スタイルに組み込まれた楽器以外を保存することができます。スタイルに組み込まれた楽器のままでよければ「0 楽器変更なし」にします。[現行楽器を入力] ボタンは各パートに現行楽器を入力します。[伴奏パート消] ボタンは全伴奏パートを「0 楽器変更なし」に設定します。[全パート消] ボタンは全伴奏パートだけでなくメロディーとソロのパートも「0 楽器変更なし」に設定します。
フリーズ 有効にすることによって、特定パートの現行の伴奏をそのままの状態で保存することができます。次回ソングを開き、新しい伴奏を生成しても、フリーズされたパートは上書きされません。
ソリストの設定 有効にすると、現行ソングでのソリスト選択ダイアログの設定(楽器変換方法、ソロモード、倍速演奏)が保存されます。ソリストの設定を他のソングにおいて変更した後でも、現行ソングを次回開いた時に取り戻せます。(注釈:これは生成されたソロをソングに保存するオプションではありません。)
MIDIドラムを保存する/リアルドラムを保存する どちらのタイプのドラムを保存するかを選びます。リアルドラムを保存する場合は、[RD] ボタンを押し、リアルドラムを選びます。バリエーション付きリアルドラムを選んだ場合に「現行ソングでは演奏毎にバリエーション(^)を使用する」を有効にすると、演奏する度に異なるバリエーションのリアルドラムが使用されます。
スルーの設定を保存する スルーパートの楽器や設定を保存するには有効にします。
メールに添付
ソングをメールで送ることができます。
ツールバーの[新規保存] ボタンを押し、メニューの「メールで送る」を選択します。ダイアログが開きますので、添付したい項目にチェックを入れます。現行ソングをオーディオファイルに変換して添付したければ、選択肢からファイル形式を選びます。WAV形式は圧縮されない為、ファイルのサイズがかなり大きくなることをご留意ください。
[メールする] ボタンを押すと、お使いのメールプログラムが起動し、新規メールが用意されます。メールの件名は自動的に現行ソングのタイトルになっていますが、変更してもかまいません。
MusicXMLファイルとして保存
ソングをMusicXMLファイルとして保存すると、Finale、Sibelius、Guitar Pro等の楽譜編集プログラムで使うことができます。
ツールバーの [新規保存] ボタンを押し、メニューの「MusicXMLファイルとして保存」を選択します。「ファイルを保存」のダイアログが開きますので、名前を付け、 [保存] ボタンを押します。
MusicXMLファイルの保存ダイアログが開きますので、「保存するパート」の欄でMusicXMLファイルに保存するパートを選択します。複数のパートを選択するには [Ctrl] キーを押しながらパート名をクリックします。
次に、保存するパートそれぞれに含める譜表を「パート毎の設定」欄で選択します。タブ譜を保存することもできます。
さらに、MusicXMLファイルに保存するデータ(音符、コード、テキストイベント等)を選択します。
最後に、 [OK] ボタンを押します。
ABC譜ファイルとして保存
ソングを世界で広く使われているシンプルなテキスト形式のファイルとして保存することができます。
ツールバーの [新規保存] ボタンを押し、メニューの「ABC譜ファイルを開く」を選択します。
保存するパート 「音符を保存する」のオプションを有効にした場合どのパートの音符を保存するかを選択します。
コードを保存する 有効にすると、ソングに入力したコードが保存されます。
音符を保存する 有効にすると、上の「保存するパート」で選択されたパートの音符が保存されます。
簡易コード記号で保存する 有効にすると、例えばBb7#9のコードはBbのコードで置き換えられます。無効にすると、コードシートに入力したとおりのコードが書き出されます。
反復記号を保存する ソングに入力した反復記号(1カッコ/2カッコ、DC al Coda等)が保存されます。
[クリップボードにコピー] ソングをABC譜形式でクリップボードにコピーすると、メモ帳やEasyABC等のプログラムに貼り付けることができます。
[ファイルを保存] ボタンを押し、「ファイルを保存」のダイアログが開いたら、ファイルの名前と保存先を指定し、[保存] ボタンを押します。
MIDIファイルとして保存
ソングをMIDIファイルまたはカラオケファイルとして保存することができます。
ツールバーの[MIDI保存] ボタンか[F6]キーを押してダイアログを開きます。
まず、ファイルタイプを選択します。初期設定は標準形式であるフォーマット1のMIDIファイルです。データは複数のトラックとして記録されます。フォーマット0のMIDIファイルは、データを一つのトラックにまとめて記録します。単純フォーマットの為、ハードウェアモジュールや携帯電話等でよく使われています。カラオケファイル(.KAR)は、歌詞をテキストイベントとして含み、各トラックを特別な場所で保存するファイルです。ドラムは別々のトラックのMIDIファイルを選択すると、各ドラム楽器が別々のトラックとして記録されます。
指定の範囲をMIDIファイルとして保存したければ、 [範囲設定] ボタンを押します。
最後に、指定の場所にMIDIファイルを保存するには [保存] ボタンを押し、クリップボードにMIDIデータをコピーするには [コピー] ボタンを押します。クリップボードにコピーされたMIDIデータはMIDI対応シーケンサーソフトに貼り付けることができます。
指定フォルダのすべてのソングをMIDIファイルとして保存するには [全ソングを保存] ボタンを押します。別のダイアログが開きますので、フォルダを指定し、 [保存] ボタンを押します。
MIDI ファイルに含める情報を指定するには [オプション] ボタンを押します。
楽器変更情報を含める 楽器更情報を含めるには有効にします。
パートマーカー情報を含める パートマーカー情報を含めるには有効にします。MIDIファイルに含まれたパートマーカー情報はPG Music社のPowerTracksPro AudioやRealBandで認識されます。
リードインを含める 頭の部分のリードインを含めるには有効にします。(注意:無効にしても、メロディーが第1小節より前で始まる場合はその部分が自動的に含まれます。)
歌詞のフォーマット Band-in-a-Boxでは歌詞はGM基準に従って書き込まれます。選択肢には「GMフォーマット」と「PGフォーマット」がありますが、GMフォーマットを推奨します。
セクションテキストをイベントとして書き込む セクションテキストを含めるには有効にします。
ボリューム/リバーブ/コーラス/パンを含める ソングに設定したミキサー設定を含めるには有効にします。
強制チャンネルメタイベントを含める 強制チャンネルメタイベントを含めるには有効にします。(このイベントはPG Music Inc.社のプログラムが認識するイベントです。)
ギターポジションコントローラを含める 有効にすると、PG Music 社がフレットポジションを表示させる為に使用するコントローラ84が保存されます。シンセサイザーによっては、このコントローラを「ポルタメントコントロール」として使用するものがあることを、留意ください。
ソロパートをチャンネル5に書き込む ソロパートは初期設定ではチャンネル8に書き込まれますが、チャンネル8はピアノの左手パートの場合もありますので、このオプションを使って書き込み先をチャンネル5に変更することができます。
ハーモニーを含める 有効にすると、選択したハーモニーで演奏されるメロディーがMIDIファイルに含まれます。無効にすると、ハーモニーが選択されていてもハーモニーは書き込まれません。
ハーモニーボイスをチャンネル別に書き込む ハーモニーの構成音を別々に書き込むには有効にします。
ギターパートを6つのチャンネルに書き込む ギターパートの各弦を6つのチャンネル(11~16) に分けて書き込むには有効にします。すると、保存したMIDIファイルをチャンネル別のギターパートを認識できるシーケンサーで開くと、ギターパートが適切に表示されます。
特定範囲の保存時、最終付近のサステインを含めない ソングの特定範囲をMIDIファイルとして保存する際にこのオプションを有効にすると、範囲の終わりで前から継続している音はをMIDIファイルにふくまれません。
リアルドラムを含むソングの場合 リアルドラムはオーディオデータでできていますのでMIDIファイルに含めることはできません。「MIDIドラムを書き込む」を無効にすると、MIDIファイルにはMIDIドラムが含まれ、有効にするとドラムパート自体が含まれません。「リアルドラムをオーディオファイルとして保存する」を有効にすると、リアルドラムはオーディオファイルに保存されます。(注釈:ファイル名は例えばMYSONG.MIDの場合MYSONG_RealDrum.WAVとなります。
リアルチャートを含める リアルトラックによって生成されたリアルチャート(楽譜)を含めるには有効にします。
タイミング解像度 120~1920PPQの間で設定できます。初期設定である120 PPQはテンポ125では僅か4ミリ秒のタイミングです。どんな値に設定しても再生自体に違いはありませんが、DAW等で細かく編集したい場合に高い数値に設定しておくと便利です。
オーディオファイルとして保存
ソングをオーディオファイル(WAV、WMA、MP3、M4A)として保存することができます。これには、選択パートを保存する方法とソング全体(全パート)を保存する方法があります。
選択パートをオーディオファイルとして保存
画面上部のパートボタンを右クリックしてメニューを開き、アクション>オーディオファイルとして保存 を選びます。
保存ダイアログが開きますので、保存先とファイル名を指定し、[保存] ボタンを押します。
選択パートをパフォーマンストラックとして保存
この機能は選択パートをパフォーマンストラック(オーディオファイル)として保存します。パフォーマンストラックの再生はスタイルやリアルトラックを伴わない為、それらを持っていないユーザー仲間にも聞いてもらうことができます。
画面上部のパートボタンを右クリックしてメニューを開き、アクション>パフォーマンストラックとして保存 を選択します。
操作が完了すると、パートボタンは朱色で表示されます。
パフォーマンストラックを解除するには、パートボタンを右クリックしてメニューを開き、アクション>パフォーマンストラックを解除 を選択します。
ソングをオーディオファイルとして保存
ソングをオーディオファイル(WAV、M4A、MP3等)として保存することができます。
ツールバーの [オーディオ保存] ボタンを押すと、メニューが表示されます。特にオプションを設定する必要がなければメニューの二番目を選び、オプションを選択しながら保存するにはメニューの一番目を選びます。メニューの一番目を選択すると、ダイアログが開きます。
ファイル形式 オーディオファイルの形式を選択します。WAVは圧縮されない為、音質は最良ですがファイルサイズは最大です。その他の形式は圧縮される為、音質はWAVほど良くありませんがファイルサイズは小さくなります。
出力モード 各パートの出力モード(ステレオかモノラル)を設定します。自動にすると、各パートの現在の状態と同じモードで出力されます。
ビット深度 データの変換時、分割した個々のデータに割り当てる情報量を選択します。数値が高いほど音質は良くなりますが、ファイルのサイズは大きくなります。
サンプルレート 音のデータを取り込む率を選択します。数値が高いほど細かく取り込まれて音質は良くなりますが、ファイルのサイズは大きくなります。
ビットレート 圧縮変換時のビットレートを選択します。数値が高いほど音質は良くなりますが低圧縮の為、ファイルのサイズは大きくなります。
音量を正規化する 有効にすると、オーディオ変換時のファイルの音量が最大限に調整されます。調整されても音が歪むことはありません。
パート毎に保存する 無効にすると、全パートをまとめた一つのファイルが保存されます。有効にすると、各パートが別々のファイルとして保存されます。
各パートの音量を正規化する 有効にすると、各パートに対して作成されるファイルの音量が最大限に調整されます。これは「パート毎に保存する」のオプションを有効にした場合か、メイン画面上部のパートボタンをドラッグ&ドロップしてオーディオファイルを作成する場合に適用されます。
リードインを含める 有効にすると、オーディオファイルにリードインが含まれます。
ドラムのカウントインを含める 有効にすると、オーディオファイルにカウントインが含まれます。
Acidデータを含める 有効にすると、WAV形式のファイルにAcidデータ(テンポ、キー、拍子)を書き込むことができます。
開始点の無音/終了点の無音 ファイルの最初と最後の部分に空白を秒刻みで追加できます。
[保存してCDを保存] オーディオファイルを保存した後、CDライターのMiniBurnを起動します。
[全ソングを保存] 特定フォルダの全ソングをオーディオファイルとして保存します。
[保存] 現行ソングをオーディオファイルとして保存します。
全ソングをオーディオファイルとして保存
オーディオファイルとして保存ダイアログの [全ソングを保存] ボタンを押すと、指定のフォルダのすべてのソングをオーディオファイルとして保存することができます。まず、 [フォルダ参照] ボタンを押してフォルダを指定します。そして、ファイル名の付け方やファイル形式等を選択し、 [保存] ボタンを押します。
ソングのファイル名に基いてファイル名を付ける オーディオファイル名をソングファイル名と同じにします。(例:MySong.MGU→MySong_Render.WAV)
ソングタイトルに基いてファイル名を付ける ソングのタイトル名に基いてオーディオファイル名を付けます。使用する文字の最高数を指定することもできます。(注意:ソングのタイトルに日本語が含まれる場合は、「ファイル名に基いてオーディオファイル名を付ける」を選択してください。)
ファイル名に付ける接尾語 オーディオファイルの名前にお好きな接尾語を付けることができます。
ファイル形式 WAVは圧縮されない為、音質は最良ですがファイルサイズは最大です。その他の形式は圧縮される為、音質はWAVほど良くありませんがファイルサイズは小さくなります。WAV形式のファイルサイズは大きく、3分位のソングの場合、ファイルのサイズは30~40 MBになります。WMAかMP3を選んだ場合、「WAVも作成する」を有効にすると、圧縮形式のファイルに加えて、圧縮されない形式のファイル(WAV)も作成されます。(注釈:Windows7ではMP3形式のファイルの作成にMP3コーデックが必要です。MP3コーデックがないコンピュータをご利用の場合は他の形式を選択してください。)
各ソングを保存する度にシンセサイザーをリセットする 有効にすると、次のソングを保存する前に、前のソングのハングノート等が残らないようシンセサイザーがリセットされます。
CD/DVDの作成
Band-in-a-Boxに内蔵されたCD/DVDライターMiniBurnを使ってCD/DVDを作成します。
オーディオファイルとして保存ダイアログの [保存してCDを作成] ボタンを押します。すると、まず現行ソングがオーディオファイルとして保存され、MiniBurnが起動します。(現行ソングが既にオーディオファイルとして保存されていれば、すぐに起動します。)
ウィンドウにはMiniBurnを起動した時に作成されたオーディオファイルが表示されますが、他のオーディオファイルを追加してもかまいません。CD/DVDに書き込むオーディオファイルをリストに追加したら、[書込開始 ○最終化] を押します。
ディスクに書き込むファイルを追加 ファイルメニューの「トラックを追加」を選ぶか、書き込みリストを右クリックし、メニューの「トラックを追加」を選びます。Windowsの「ファイルを開く」ダイアログが開いたら、ファイルを選びます。(注意 書き込みリストに追加できるのは16ビットサンプルレートの44.1KステレオWAVファイルファイルのみです。)
書き込みリストから全ファイルを削除 ファイルメニューの「全トラックを削除」を選ぶか、リストを右クリックしてメニューを開き、「全トラックを削除」を選びます。
書き込みリストのファイルの順序を変更 移動したいファイルのトラック番号部分をマウスドラッグし、希望位置でドロップします。
書き込みリストのファイルを試聴 試聴したいファイルを右クリックし、メニューの「選択トラックを再生」を選びます。再生を停止するには、メニューの「再生停止」を選びます。再生を停止しなくても、次のファイルを再生できます。また、ディスクに書き込む前に再生を停止する必要はありません。再生はディスクへの書込みが開始されると、自動的に停止します。
CDドライブの選択 コンピュータに2つ以上のCD/DVDドライブがあれば 「ドライブ」をクリックし、使用するドライブを指定できます。
書き込み速度 書き込み速度は自動設定され、通常、最高速度が選択されます。最高速度では上手くCDに書き込めなければ、少し遅めの速度を選びます。
CD書き込み中の進行状況 左下に、書き込みの進行状況が表示されます。
読込みバッファ% コンピュータの読込みバッファ使用率が表示されます。CD/DVDドライブに BURN-Proofが備わっていない場合、0%になるとエラーが発生する可能性があります。その場合は遅めの速度を選んでください。
書込みバッファ% 書込みバッファ使用率を表示します。CD/DVDドライブにBURN-Proofが備わっていない場合、0%になるとエラーが発生する可能性があります。その場合は遅めの速度にします。書き込み中、各トラックの終わりに近づくにつれて、書き込み時間はバッファサイズよりも小さくなりますので、読込みバッファ、書込みバッファの数値は0 %に近づきます。この場合は特に心配する必要はありません。実際にバッファアンダーランCD/DVDドライブへのデータ転送速度が書込み速度に追いつかず、書込み失敗となってしまった場合、書込み終了時にエラーメッセージが表示されます。この2つのバッファは問題を診断する際に便利です。読込みバッファの数値が低すぎると、ハードドライブ(もしくはネットワーク接続)が遅いことを示します。読込みバッファの数値が適切でも、書込みバッファが低すぎると、CPUを使いすぎている場合が考えられます。
状況(現トラック) 現行のトラックを書き込むのに所要する時間が表示されます。
状況(全体) 全トラックを書き込むのに所要する時間が表示されます。
書込みテスト 実際にディスクに書き込む前に、CD/DVDドライブの設定が適切かをテストするには有効にします。
BURN-Proof使用 BURN-Proofとは比較的新しいCD/DVD ドライブに備えらえた技術です。この技術により、質の悪いディスクの作成を避けられます。CD/DVDドライブがこの技術を備えている場合は通常、自動的にこのオプションが有効になります。備えていない場合はこのオプションを有効にすることはできません。BURN-Proof機能は特に問題がない限りご利用ください。
ファイルをキャッシュ 有効にすると、ディスクに実際に書き込む前に、エンコードされたファイルが一時的に蓄わえられます。(無効にした方が書き込みが速い場合があります。) このオプションを有効にする必要はありませんが、キャッシュ機能を使用した方がよい場合があります。
・ 遅いコンピュータでは、ディスクにデータ転送する際、転送速度についていけない場合があります。その場合、エラーを避ける為にもキャッシュを使用する必要があります。
・ ローカルネットワーク上で他のコンピュータによって書き込みを停止すると、ネットワーク上での転換中のディレイによってエラーが発生することがあります。その場合、キャッシュ機能を有効にすると、ディスクに書き込む前にローカルハードディスクにファイルを一時的に保管できます。
書込時間 書き込みリストの合計時間が表示されます。
可能時間 CD/DVDドライブに書き込み可能なディスクを挿入すると、書き込み可能な時間が表示されます。ディスクが挿入されていないか、書き込み不可能なディスクが挿入されていれば、「CDなし」と表示されます。
[書込開始 ○最終化] 書き込みを開始し、再生可能なディスクを作成します。
[書込開始 ×最終化] 書き込みを開始しますが、最終化はしませんので、後でファイルを追加できます。ディスクは最終化しない限りCD/DVDプレーヤーで再生できません。しかし、コンピュータのCD/DVDドライブでは最終化されていなくても再生できますので、ディスクに全ソングを収める前に作成中のディスクをコンピュータで試聴できます。最終化していないディスクにファイルを追加する際、「可能時間」にディスクの残り時間が表示されます。これより長くならないようご注意ください。
[最終化のみ] 最終化されていないディスクを最終化します。
[書込停止] ディスクの書き込みをキャンセルします。キャンセルすると、CD/DVDドライブが不安定になることをご了承ください。
ソングをSoundCloud.comにアップロード
音楽共有コミュニティサイトSoundCloud.comにアップロードし、多くの人に聞いてもらいましょう。
ツールバーの [オーディオ保存] ボタンを押し、メニューの「ソングをSoundCloud.comにアップロード」を選択します。または、ドロップステーションのメニューを使います。画面上部の「バンド」ボタンをドロップステーションにドラッグした後、緑色に変わった部分を右クリックしてメニューを開き、「SoundCloud.comにアップロード」を選びます。
SoundCloudのログイン画面が表示されますので、ログインします。すると、別の画面が表示されますから、必要に応じ、タイトルや画像等を追加して[アップロード] ボタンを押します。アップロードが完了すると、リンクが画面に表示されます。リンクをクリックすると、SoundCloudのサイトに行って、アップロードされたファイルを確認できます。(SoundCloudのログイン画面が表示されなければ、https://soundcloud.com/でログインしてファイルをアップロードしてください。)
PG Musicの作品自慢フォーラムに投稿
Band-in-a-Boxの開発元PG Muricの作品自慢フォーラムでは、日本のユーザーからの作品をお待ちしています。英語のフォーラムですが、英語が苦手でも気にせずにどしどし投稿してください。http://www.pgmusic.com/forums/ubbthreads.php?ubb=postlist&Board=50&page=1
日本語専用の作品自慢フォーラムも用意してありますので、「英語のフォーラムはどうも・・・」という方はこちらに投稿してください。http://www.pgmusic.com/forums/ubbthreads.php?ubb=postlist&Board=60&page=1
動画の作成
コードシートまたはノーテーションの動画を作成
ツールバーの [新規保存] ボタンを押し、メニューの「動画として保存」を選んでダイアログを開きます。
まず左上部で、コードシートの動画を作成するか、指定パートのノーテーションの動画を作成するかを選択します。そして、画面の幅や高さ、フレームレート等を選択し、[動画を作成] ボタンを押します。
カスタムフレームサイズ 有効にすると、指定するフレームサイズで動画を作成することができます。選択肢の中からサイズを選ぶか、「画面の幅」と「画面の高さ」に数値を入力します。無効にすると、コードシートの現在のサイズで動画が作成されます。
フレームレート これは、1秒あたりに画面を何回処理させるかを表す指標です。フレームレートが高いほど滑らかな動きになりますが、作成に時間がかかり、ファイルサイズも大きくなります。
コーデック 自動にすると、対応するコーデックが自動的に選択されます。
下記の文字を含める 有効にすると、表示されている文字を動画の最上部に含めることができます。自動的に題名、キー、テンポ、小節数、スタイル名等が表示されますが、書き変えても構いません。
スクロールする 有効にすると、作成した動画を再生する際、画面がスクロールします。ですので、現行位置が常に最上部に表示されます。このオプションはコードシートの動画に適用します。
[閉じる] このボタンはダイアログを閉じるだけで、動画の作成中に押しても作成を取り消しません。 動画の作成を取り消したければ、[動画作成をキャンセル] ボタンを押します。
動画が完成すると、ダイアログの[動画の保存先を表示] ボタンが押せるようになります。このボタンを押すと、作成された.aviファイルがエクスプローラ上で表示されますので、ダブルクリックして動画を再生できます。[動画をYouTubeに投稿] ボタンは、作成した動画をYouTubeに投稿するのにお使いください。
リアルトラックの動画を作成
リアルトラックの動画を作成することできます。動画には複数のリアルトラックを含めたり、コードシートや指定パートの楽譜を含めることもできます。
この機能は動画対応のリアルトラックに対して働きます。リアルトラックピックウィンドウやリアルドラムピックウィンドウでは、動画作成が可能なリアルトラックは「セット」の列に「動画対応」と表示されます。「動画対応(なし)」と表示される場合は、動画対応だけども動画の作成に必要なファイルは付属していない為、動画を作成することはできません。(普通のリアルトラックとして使うことはできます。)
スタイルピックウィンドウでは、フィルター欄の一番右の「その他」のボタンを使って、動画対応リアルトラックを含むスタイルをリストに表示できます。例えば「動画対応・非対応リアルトラックを指定」>「動画作成可能な動画対応リアルトラックを含むスタイル」を選択すると、動画作成が可能な動画対応リアルトラックを最低一つ含むスタイルがリストされます。
動画対応リアルトラックを選択するか、動画対応リアルトラックを含むスタイルを選択すると、画面上部のパートボタンに [V] が表示されます。
動画を作成するには、ツールバーの [動画] ボタンを押し、メニューの「動画を作成」を選択します。すると、ダイアログが開きます。
まず、「レイアウト」欄で、動画に含めるアイテム数とその表示の仕方を選択します。例えば 「(5)2つ左、3つ左に置く」を選択すると、2つのリアルトラックを左側に、2つのリアルトラックとコードシート、合計3つのアイテムを右側に表示する動画を作成できます。
次に、ダイアログ上部のアイテムをドラッグし、レイアウトの部分にドロップします。[動画対応]または[V]と表示されるアイテムをドラッグできます。また、Windows エクスプローラから動画ファイル(拡張子.mp4、場合によっては.avi)をドラッグすることもできます。
レイアウト内の各アイテムを右クリックするとメニューが開き、動画を上下にひっくり返したり、左利き用に表示することができます。
準備ができたら、 [動画を作成] ボタンを押し、動画のファイル名と保存先を指定します。動画に含めるアイテム数やソングの全体の長さによっては動画の作成にかなり時間がかかる場合がありますが、[閉じる] ボタンを押してウィンドウを閉じ、他の機能を使うこともできます。
動画が完成したら、Windows エクスプローラ上に作成された.mp4ファイルをダブルクリックして再生できます。